代数トポロジーの入門講義

http://www.youtube.com/course?list=EC6763F57A61FE6FE8

なんとなく英語を聞きたくなって適当に検索したら出てきたので見たのですが,いい講義なんじゃないかと思いました。

大学の数学の講義って,どこもそうなのかは知らないのですが少なくともぼくが受けたものの大半は技術的な議論に多くの時間を割いている感があって,もうちょっとこう,背後にある気持ちを伝えるようなやり方ってないのかなと思っていたのですが,これはわりとイメージに近い感じを受けました。

内容はというと,円とか球とかごく基本的な空間から始まって,射影平面クラインの壺などが出てきて,Euler 標数,winding number,curvature,曲面の分類,結び目,ホモトピーホモロジーなど。細かい証明はしないで直感的な説明だけで済ませてしまう場面が多いです。

もうちょっと「ちゃんと」証明するとどうなるんだろうと思うこともあったのですが,入門としてはこれくらいでよいのかもしれません。それに厳密な議論は本を見れば書いてあるのだし,講義は雰囲気をつかんだり勉強するきっかけを得たりする場だと考えれば,むしろこういう講義のほうが好ましいのでしょうかね。